マルク・ベルナルダンの『言葉の貪食者

言葉を喰らう者 048:コミコン2017

漫画を読むオオハシ


自分のこと」にならないようにしようと思っているが、失敗しそうだ。上にちょっとだけ警告しておく。

このコミコン・インターナショナルは、私の数えで15回目だった。初めて参加したのは、Entertainment Weeklyのジャーナリストとしてだった。サム・ライミの初代スパイダーマンが10億ドル近くを売り上げた直後で、私は上司に、コミックスとその子孫は本当の意味で取材する価値があるのかもしれないと説得することができた。

この数字が永遠のように感じられる人もいれば、コミコンの主役にとってはバケツの中の一滴のように感じられる人もいるだろう。私にとって今年が違ったのは、ジャーナリストとして参加しなかった初めての年だったということだ。私は完全にモノを作る人間として参加した。

私にとって、2017年は大きく変わったコンベンションとなった。取材するためにパネルからパネルへと飛び回ったり、プレスルームやホテルのスイートルームに駆け込んでインタビューし、それをEWや THRプレイボーイL.A.タイムズに書くために小走りで移動したりすることはなかった。急いではいなかった。

だから今回は、リラックスして臨むことができた。そして、私が書いているコミックやジャーナリズム、あるいはケヴィン・スミスとのポッドキャスト『Fatman on Batman』の共同司会などで私を知ってくれている人たちと関わることができた。

ファンとの交流はいつも和やかで親しみやすく、時には少し涙ぐむこともある。私が出演している小さなポッドキャストのおかげで、暗い時も笑っていられたとか、どんな形であれ、私のおかげで大切な夢を追いかけることができたとか。ビヨンセはその扱い方を知っているはずだ。私は知らない。

私が耐えられるのは嘲笑だけだ。私は考えを世に問う人間であり、その考えに対する反応を期待しなければならない。コミコンの土曜日の夜、ケヴィンと私はポッドキャストのライブ版を行った。その中で私は、デアデビル、ルーク・ケイジ、ジェシカ・ジョーンズ、アイアン・フィストを束ねるマーベルの「ディフェンダーズ」シリーズの最初の4エピソードについて感想を述べた。ほとんどのエピソードは良かった。ある特定のディフェンダーが登場する部分を除いては。会場は笑いに包まれた。私は情報を提供し、楽しませるという自分の仕事をした。

そして、インターネットはインターネットらしく、私が嫌いなディフェンダーが一人いると言うことで、私がヘイトを広めていると決めつけた。ヘイト、なぜならテレビ番組が嫌いだからだ。特に今は、ヘイトという言葉を軽々しく使うことはない。

この二律背反は私にも理解できる:私はサンディエゴで長い週末を過ごし、遠くから巡礼してきた13万人の人々に囲まれた。情熱に突き動かされて。SDCCは、その愛のゆえに、私の今年のハイライトであり続けている。私たち全員を結びつける感情は愛なのだから。

しかし、愛は盲目であってはならない。愛はすべてを見通すべきであり、欠点を無視するのではなく、欠点があっても愛すると決めるべきである。それが献身であり、狂信であり、執着なのだ。

私にとってのSDCC 2017とは?そもそもなぜ私たちがこの種のものに惹かれたのかを思い出させてくれた:私たちを他の多くのサークルからのけ者にしたものに対する共通の親近感。それはまた、愛と憎しみは二元的なものではないということを思い出させてくれた:愛と憎しみは二元的なものではない。何かに対する愛情で結ばれているからといって、それに対する愛情の深さを共有できない人を憎む必要はないのだ。

スタートレックの初代ウフーラ、ニシェル・ニコルスにも会えたしね。


マルク・ベルナルダンの『言葉の破壊者』は、毎月第3火曜日にこの トゥーカンに掲載さ れる!

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