マルク・ベルナルダンの『言葉の貪食者

言葉を喰らう者 036:再起動キャンプ

漫画を読むオオハシ
マルク・ベルナルダン

私たちは、少なくともポップカルチャーに関する限り、古いものを再び新しくしようとすることに取りつかれた世界に生きている。前作、続編、スピンオフ、そしてリブート。特にマーベルやDCが出版する書籍では、『レイダース/失われたアーク』の倉庫を4回埋め尽くすほどのキャラクターが登場する。(恣意的な数字であることは承知している。)

だから、自分の創作物を市場に出すのは素晴らしいことだが、他人の創作物を磨くのに時間を費やすことになる可能性も十分にある。

ウィリアム・ゴールドマンの著書『Adventures in the Screen Trade』(邦題『スクリーン・トレードの冒険』)には、脚色術について書かれた部分がある。ゴールドマン(『ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド』や『プリンセス・ブライド』の脚本家であり、スティーブン・キングの『ミザリー』の脚色も手がけた。あなたの脳がフィルターの役割を果たし、その物語を語るのに最も重要だと感じるものを残し、本質的でないものを淘汰する。

キャラクターや本をリブートするというのは、そのキャラクターを最初に興奮させたものを捕らえようとしているという点で似ている。その主人公やコンセプトを、それを動かすものまで煮詰めて、そこから再構築する。

共同脚本家のアダム・フリーマンと私が2009年にトップカウ社から『ジーニアス』の単行本を初めて発表したとき、映画化を検討しているいくつかの制作会社から、ちょっとしたお誘いを受けた。私たちはもともと協力的な人間なので、彼らと一緒に座って、サウス・セントラルのギャングを結集して警官に立ち向かう17歳の黒人少女を描いた本をどう映画化するか、彼らのアイデアに耳を傾けた。確かに厄介な本だ。特に2009年当時は。

しかし、これらのプロデューサーは、それぞれ異なるテイクを持ち、それぞれが、さまざまな方法で、ジーニアスの核心から逸脱していた。そして私たちは、「ありがとう、でも結構です」と言う直前に、誰にでもオプションを与える前に、最初に読者を興奮させた要素を保持したまま映画化することだけが、私たちの唯一のこだわりであることを伝えることにしていた。ジーニアスの 場合、それはその極端で容赦のない性質だった。この作品は、語られることのない種類の物語を語っており、プロデューサーたちは、ハリウッドがいつもやるやり方で、この作品を自分たちが売る方法を知っている種類の物語に作り変えたかったのだ。

もし何かをリブートするチャンスを与えられたら、それまで何十年も語られてきたストーリーの下に埋もれていた、驚くべきビーコンを見つけ出そう。発掘するのだ。層を剥がす。肥沃な土壌を見つけ、そこに新しい物語を植えるのだ。

そして、どんな理由であれ、自分たちのお気に入りのストーリーの反復にしがみつく人々の大合唱には耳を貸さないようにしよう。あなたが何をしても、彼らを喜ばせることはできないのだから。

あなたの仕事は、それを誰かのお気に入りにすること。


マルク・ベルナルダンの『言葉の破壊者』は、毎月第3火曜日にこのトゥーカンに掲載される!

執筆者

出版

更新